補助金全般における電子申請と、採択者が申請した事業の終了後に行う確定検査について、概要や提出のポイントなどをご紹介します。
補助金申請のポイント
【電子申請とは】
補助金を公募する際、申請書の受付方法には2種類あります。1つは多くの補助金で採用されている紙で受け付ける場合、もう1つはインターネット上で応募情報を入力することにより電子で受け付ける場合です。後者を「電子申請」と呼びます。
まだまだ「電子申請」を導入している補助金は限られますが、今後導入の広がりが期待されています。
公益財団法人 群馬県産業支援機構
経営相談室 瀬古裕美室長
電子申請の活用メリット
電子申請を活用するメリットは3つです。
1. 数字の整合や入力漏れなどのチェックができる
電子申請画面で応募情報を入力する際、システムに入力補助機能がついており、自動計算や選択肢表示などを行います。これにより、数字の整合や入力漏れが自動チェックされ、エラー箇所についてはアラートが表示されます。そのため、紙で申請するよりも申請書の作成ミスを少なくできます。
2. 提出書類などの数が少ない
補助金によって異なりますが、多くは紙で申請するよりも提出書類などの数が少なくて済みます。たとえば、平成26年度補正予算「ものづくり・商業・サービス革新補助金」では、紙での申請の場合、公募要領で定められた『提出書類』一式を合計6部とCD‐Rの提出を要件にしていましたが、電子申請の場合は、申請作業をオンラインで行うため、それらはすべて不要とし、唯一採択された後に『提出書類』一式を1部のみ送ることを求めました。
提出書類が少ないことで、労力などのコスト削減が見込めます。
3. 申請締め切りが優遇される場合がある
補助金によっては、紙での申請よりも電子申請の締め切りの方が延長されることがあります。また、紙での申請の場合は、郵送や提出窓口に持ち込む時間も含まれますので、オンタイムで提出できる電子申請は、その分時間の猶予があります。
電子申請の利用方法
「電子申請」3つのステップ!
【ステップ1】:ログイン
まず、ミラサポで企業IDを取得。
*すでに企業IDの登録がお済みの方は、改めての「企業ID・パスコード」の登録は不要です。
取得した企業IDと発行されたパスコードを活用し、申請を希望する補助金の「電子申請ページ」にログイン。
【ステップ2】:電子申請の入力・送信
電子申請ページにて「事業計画」等必要事項を入力し、最後に事務局に送信してください。
【ステップ3】:事務局へ書類送付
採択された場合、電子申請した書類と同一のものを事務局へ送付する必要があります。
各補助金の公募要領や応募要項などに従い、書類を送付しましょう。
利用者からの感想
ミラサポで補助金の電子申請を知り、「ものづくり補助金」の電子申請を利用しました。
簡単なステップで入力でき、大変有意義なシステムです。
正直なところ、電子申請がなければ、採択されていなかったと思います。